暑いっ!暑いよーっ!

仕事で少しの間、海外へ行ってました。そっちもすごく暑かったのですが、日本も戻ってきたら梅雨明けしていて連日35度を超える日が続いていて… 街を歩くだけでもバテ気味です。

こんな時こそ、滝に行きたい!滝の飛沫を思いっきり浴びたい!……のですが、滝めぐりは週末までおあずけ。先日会いに行ってきた滝を振り返りつつ、気分だけでも涼もうと思います。

場所は徳島!弾丸旅で1日だけ訪れることになったのですが、そのときに立ち寄った滝のレポートです。

(ちなみにちょっとフライングすると、こんなところ☆)

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さて、この滝を目指してやってきたのは、徳島市内からクルマで1時間くらいで到着する上勝町。かみかつ。どこかで聞いたことがあったなあ、と思ったら、山にある葉っぱや花などを料理のつまものとして出荷する「いろどり」の事業で地域活性に成功した町として有名なのでした。

株式会社いろどり
http://www.irodori.co.jp/

以来、過疎で悩まされていた上勝町にも少しずつ若い人が移住してきているそうです。

そんなわけで町自体にも興味があったわたしは、滝の前に少し寄り道。前日からの雨もこの時間はまだ止んでいなかったこともあって。

町にはこんな素敵なランチスポットが誕生していたのですよ。

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Iターン&Uターンのご夫妻が2013年末にオープンしたという「Cafe Polestar」。

わあ。おしゃれ!

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木のぬくもりに溢れた開放的な店内。本棚には自然や、デザイン関係の本が、充実しています。

窓の外の雄大な山の景色を眺めながら。都会のカフェにはない贅沢さです。

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日替わりランチ、この日は肉じゃがでした!
さすが「いろどり」の町、つまものがキレイで嬉しくなりました☆

田舎のほっこりさと洗練がミックスされた、心地よい空間です。いいなあ。
と、上勝町のイマの空気を感じているうちに、雨もすっかり止んでいましたので……

さあ、いざ滝へ!

●灌頂ヶ滝・かんじょうがたき●
徳島県勝浦郡上勝町正木。落差80m。灌頂とは仏教用語で霊水を頭から頂くという意味。弘法大師空海が修行した滝と伝えられることからその名がついた。別名「旭の滝」と呼ばれ、晴天の朝には滝の飛沫で虹ができる。上流には慈眼寺がある。
来訪日:2015/7/1

道路からすぐ、見えるんですよ〜!

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じゃーん!

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断崖絶壁から落ちる、見事な直爆!
水量は多くないけれど、前日から降った雨のおかげでそれなりに水量ボーナスがあったっぽいです!

ここは弘法大師が修行した滝として知られています。
滝の名前の「灌頂」は、仏教用語で滝行を表しているとのことです。

滝に打たれていた大師さまを想像するためにも、もっと、近寄ってみます!

階段を登っていくと、龍神様をお祀りする祠がありました。

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お祈りしてから、さらに滝に近づいてみます。

(途中、岩場にはカニちゃんがたくさん。踏まないように気をつけて進みます)

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ここまでくると、断崖絶壁から落ちてくる滝を見上げる形になります!

ふわー!

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この滝、滝壺はありません。
滝の水は、さばばばー、と岩の上にくだけるだけ。そして、風に乗って、飛び散っていきます。

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基本的には直瀑なのですが、風にあおられて、滝はゆらゆらと形を変えます。その揺らめきが実に幻想的。

空海さん、ここで滝行したのかあ……と想像しつつ、しばし目をつむって瞑想。

滝行といっても、いわゆるドドドドドというタイプの激しい滝行ではなくて、「ミスト滝行」といったところでしょうか。もちろん水量によっては激しいかんじになるのでしょうけれど。滝の下に直接行かずとも、少しの間佇んでいるうちに、霊水でカラダはびっしょり濡れてました。なんだかすっきり。

さて、ここは滝の左側、さらに裏側へも回ることもできます。

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崖の下に、お不動さまも祀られていました。

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お不動さまは、ちょうど滝の右後ろから見つめる格好なのですね。穏やかな顔が印象的でした。

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そういえば、このお不動さまの前に居るときに、ちょっと不思議なことがありました。
「シャン!」
と、金属みたいな音がどこからともなく聞こえてきたんですよ。間をおいて2回くらい。きょろきょろ見回しても、誰もいなくて。
もしかして…大師さまの独鈷の音?? なーんて。
まあ、滝の音にまぎれた、空耳でしょうけどね!

でも、やっぱり何かパワーがある場所なんだろうな、という感じでした!

ちなみに、この滝の近くに、もうひとつ、弘法大師ゆかりの場所があります。
四国八十八ヶ所第二十番奥の院、四国別格霊場第三番札所、慈眼寺(じげんじ)です。まさにお遍路ルートです。

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このお寺は、「穴禅定(あなぜんじょう)」という修行ができることで有名だそう。

ーーー説明によるとーーー
平安時代初期、四国を巡錫中の弘法大師が、邪気の漂う不思議な鍾乳洞を発見した。
洞窟の入口で数日間、加持祈祷を行ったところ悪龍が洞窟より出て大師を襲ってきたので、法力で洞窟の壁に封じ込めた。また、十一面観音を刻んで洞窟の前に堂宇を建立し安置した。これが慈眼寺の開創と伝えられている。

とのこと。

「穴禅定」とは、弘法大師が修行したその鍾乳洞を、ローソクの明かりだけでガイドに案内されて、狭い穴を通り抜けていく、という修行だそうです。

この先にその洞窟があるらしいのだけど…今回は時間もないのでパス!

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どうせなら空海研究家のあっこさん(滝yoga瞑想を一緒に主催するお仲間です)と一緒にまた来よう!
あっこさんの空海ブログ→ http://kukaimoon.seesaa.net/

徳島の弾丸滝めぐりは、もうすこし続きます☆