いつものあなたと……、違うじゃない(ドキ)!

●吹割の滝・ふきわれのたき●
群馬県・沼田市。片品渓谷の河床を割くように流れる。日本の滝100選。駐車場から近く、遊歩道あり。
来訪日:2013/8/2

「東洋のナイヤガラ」といわれています。規模としては、もちろん本家と比べてはいけないかんじなのですが、いやいやこの日はナイヤガラの趣、ありましたよ!前日の雨のせいで、増水。濁流になっていました。ここは柵がないので、うっかり近づきすぎてしまったら足を取られてそのまま流されてしまいそう。落ちたら、死んじゃうな……そんなスリルと隣り合わせのかんじが、本家ナイヤガラに近いと思いました。過去何度も訪れていますが、この状態は初めてでした。

今回は写真教室で日帰りの実習ツアーで訪れました。水は茶色く濁っていたので、あまりフォトジェニックじゃないと思ったのか、みんな予定時間よりわりと早めに引き上げてしまったようす。

でも、わたしはこんな吹割の滝の新しい魅力に、興奮しっぱなしです。

あなたにこんな一面があったなんて…

ギャップ萌え!

茶色いのが汚いって誰が決めた!?大雨で土が削られて、というのは自然の摂理じゃないか。

心の師、老子の言葉が思い浮かびます。「人間は水のような生き方をせよ」、と水の要素として「柔軟性」「謙虚さ」に加え、「激しさ」も持て、と仰っています。普段の吹割の滝は、高いところから低いところへ謙虚に、柔らかく流れていくイメージかもしれません。でも、時には岩をも砕く激しさを持つこともあるのだなあ… それがよく分かりました。
癒やし系の滝の撮影はスローシャッターで撮ることもありますが、この場合は高速シャッターで水しぶきを止めて、勢いを表現する写真を撮るようにしました。th_DSC_0038

また、川壁には般若の面のような「般若岩」という岩もあるのですが、この日は特にこの般若と茶色い濁流がマッチしていました!鬼、いいかんじで、怒ってるー!th_DSC_0126
吹割の滝は紅葉の時期がとても人気です。こちらが、10月の吹割の滝です。th_shima035

 

濁流と比べると、かなり雰囲気違いますよね!

何度来てもその度に違う表情が味わえる、それが滝のいいところです^^