ちょっと時間が空いてしまいましたが…紀宝町の滝めぐり、続きです!

前回はこちら
布引の滝・三重県【紀宝町にもうひとつの美しい布引さん】
那智郷の滝・三重県【紀宝の子供たちに人気!秘密の遊び場】
落打の滝・三重県【子ノ泊山麓へ!紀宝町桐原の絶景滝】

桐原から、浅里の集落へ抜けていきます。

浅里には、紀宝町で一番有名な滝があります!

こちらの滝は、何度か過去に訪れていたものの、なぜかこちらのブログには記事をアップしていなかったんです。でも今回、しっかり味わってくることができましたよ。

●飛雪の滝・ひせつのたき●
三重県南牟婁郡紀宝町浅里。熊野川の支流である西谷にかかる。落差30m、幅12m。周囲は公園となっており、キャンプ場や遊歩道が整備されている。
来訪日:2018/3/17

開けた場所に落ちる明るい滝! 熊野川を挟んだ新宮側からも眺めることができて、滝の前もしっかり整備されています。

こちらです!

午後少し遅めの時間帯でしたが、まだギリギリ滝つぼに光が当たっていました。

川の下流の方から渡って滝つぼの左側にまで回ってみますと…

わー☆

こんなに滝に近づいたことなかったけど、この角度はいいですね! 滝つぼに大きな虹がかかってまーす!

水しぶきが元気!

豊富な飛沫は、滝の名前の由来にもなっているくらいですからね。

この滝を訪れた紀州藩主の徳川頼宣(南龍公)が詠んだ漢詩で「風吹けば飛沫さながら雪の舞い」とあったことから、「飛雪の滝」と呼ばれるようになったのだそうです。

こちらの滝、すぐ側にキャンプ場が整備されています。滝の近くにキャンプ場があるっていうのはわりと多いんですが、こんなに目の前にあるキャンプサイトって、珍しいんですよね。

訪れた時は、ちょうどキャンプ場の工事中でした。

そう、この飛雪の滝キャンプ場は、ことし、4/27にリニューアルオープン予定! なんだそうです。

もともとテントサイトしかなかったのが、滝の見える場所に立派なコテージが8棟もできていましたよ。中は見られなかったけどかなり綺麗で快適そう。

実は今回、ご案内いただいた佐竹さん、武和さんのお二人は、紀宝町地域おこし協力隊で何をしているかというと、この新・飛雪の滝キャンプ場プロジェクトのご担当なんですって。この「滝が見えるキャンプ場」のポテンシャルをどうやって広めていくか、いろいろアイデアを練っているところなのだそうです。そのお仕事、面白そう!

【飛雪の滝公式ウェブサイトはこちら】 ↓

https://hisetsu.jp/

そしてさすが川遊び部の部長さんである佐竹さんは、リニューアルオープンに向けて、この滝でどうやったらもっと遊べるのかというポテンシャルをグイグイ探っていらっしゃいました。

広い滝つぼを生かしてカヌーを漕いだり、滝前の広くて平らなスペースを使って滝ヨガをしたり… って、お話を聞いているだけでもわたしもワクワクしてきます。カヌーもヨガも、それだけで素敵な体験ですけど、滝の前でっていうロケーションはそうそうありませんからね。ここだけのスペシャルな経験になること間違いなしです。

人の手が入っていない山深いところにある滝で味わえる没入感、圧倒される感覚は素晴らしいものですが、一方で、わたしはこんなに立派な格好いい滝が、こんなに誰でも訪れられる開かれた場所に落ちてくれること、そのことは素直にありがたいことだなあと感じます。

以前訪れた時から、整備されている公園だからこそもっと交流の場として活用できるはずだと思っています。人々の暮らしと、自然とを繋ぐ場所。このキャンプ場のリニューアルをきっかけに、手軽に自然と戯れることのできる機会をこれからたくさんつくっていってほしいなあ。

そして今回、飛雪の滝の知られざる「ポテンシャル」をもう一つ、教えていただきました。

飛雪の滝って、実は上流にもう一つ滝が落ちているんだとか! わたしは知らなかったです。

でもなんと! ちゃんとこの看板には書いてあった。「ニの滝」というところですね。

…とはいえ、この地図、かなりアバウトなんです(笑)。距離感がよくわからないしどこが曲がり角なのかも…。佐竹さんたちに連れてきてもらわないとわからなかったと思います。歩いても行ける距離だけど、登りなので今回は車でグイッと…!

看板はありました。

こちらです!

めっちゃ素敵な空間じゃないですか!

この水の透明度よ!

飛雪の滝の躍動感とは対照的な、静けさのある空間。これまで知らなかったのがもったいなかった。穴場だから人もほとんど来ないだろうし… ここなら瞑想でも昼寝でも、したい放題だよなぁ… 

などと思ってから、振り返ると…

あっ!

さすが、また必殺ハンモック! わかっていらっしゃる。ちょうどいい具合の頑丈な倒木があったんですね。

わたしも乗せてもらいました。

そうそう、これこれ!

こういう穴場的な静かな場所でこそ、ハンモックっていいんですよね。

二の滝のすぐ下流は、飛雪の滝なわけですけど… 

看板に従ってそのまま歩いていって、落っこちないようにしてくださいね! 笑 (わたしは高いところ苦手なのでこれ以上近づけません) キャンプ場の構想を滝の上から語る二人。

このあと、滝のふもとの神社にもお参りしてきました。浅里神社です。こちらもわたしは初めての訪問でしたが、すごく気のいい空間でしたよ!

飛雪の滝がもっともっと町の人から、そして旅人から愛される滝になっていきますように…とお祈りしてきました!  わたしもキャンプ場オープンしたら、遊びに来ますね! 楽しみにしています☆

【飛雪の滝キャンプ場 Facebook ページ】
https://www.facebook.com/hisetsucamp/

そして、この日実はもう一つ、最後に思いがけず滝に出会うことができたんです。

紀宝町の宿泊先が神内(こうのうち)という集落にある農家民宿の「はなあそび」さんだったんですが…

【農家民宿「はなあそび」】
http://morinokumasann.cocolog-nifty.com/hanaasobi/index.html

こちらのオーナーである、ならこさんのホスピタリティが旅人にはとっても嬉しい。

わたしが滝好きなのを知っていてくださって、まずチェックインするなり、「神内の滝は行った? 行ってないなら連れて行ってあげる!」って、日暮れも近いのに、ビューンと車を出してくださったんです。

それが滝の地蔵と呼ばれているこちらの延命地蔵さん。

わ、本当だ、滝がありました! 大岩から落ちる滝がとてもインパクトあります。滝の名前で紹介されているわけじゃないから、これは地元の方に聞かなかったら絶対わからなかった。

もともとはきっと土着の巨石信仰があったんだろうなあ。

思いがけず最後に神秘的な滝を見せてもらえて、大満足。紀宝町の滝旅が、素敵な形で締めくくりとなりました。

ちなみに、はなあそびさんの滞在はそのあとも楽しくて。

Airbnbでも人気の民泊ということで、海外からのお客さまがかなり多いらしいんですけど…この日もスイスからのお客さまと一緒に愉快な晩餐! こういう出会いもいいですよね。

賑やかに夜が過ぎていきました☆

それにしても熊野の滝めぐり、1日目なのに、とんでもない充実ぶりでしたねぇ。

レポート終わるか不安だけど、とりあえず続きます!

これまでの熊野の滝めぐり 2018春

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