先日、取材いただいたNHK和歌山さん。

記事はこちら 【TV】NHK和歌山「あすのWA!」出演しました!

わたしの熊野での滝ガール活動をギュギュッとまとめてくださりました! 

放送された番組は6分半だったんですが、実際は滝ロケにもたくさんお付き合いいただいていたので、その時の様子も少しご紹介したいと思います。

まずは、こちら。
新宮市熊野川町、滝本にあります大好きな滝。和歌山の滝のポテンシャルをお伝えするのに、まさにうってつけの滝でしたよ。

それが、宝龍の滝ー!
(宝竜滝と書かれる時もあります)

ここを訪ねたシーンは冒頭にご紹介いただきました。わたし、いきなりはしゃぎまくっていて見ていてかなり恥ずかしくなりましたが、まあ、おそらくいつもあんな感じなんです…

●宝龍の滝・ほうりゅうのたき●
和歌山県新宮市熊野川町滝本。下段の一ノ滝51m、上段の二ノ滝54mを合わせて落差105mの2段の滝。滝前広場から徒歩5分。県道から滝に入る看板から徒歩10分。

このブログでご紹介するのは初めてですね。

放送でもお話ししたのですが、この宝龍の滝は、通称、「裏那智」

ちょうど那智の滝の山を越えて裏側にあたる場所に落ちていること、そして那智の滝に匹敵するほどの素晴らしい滝ということから、そう呼ばれているといいます。二段に落ちる滝で、両方を合わせると100m超えということなので、確かに規模も大きい。

宝龍の滝がある滝本というエリアは、「那智の四十八滝、滝本の四十七滝」といわれるほどに滝の多いところです。

こちらが、滝本集落にある古い地図。

本当に、滝だらけなんです!! 

いい感じの筆文字で書かれた滝の名前…まだまだ行けていない滝ばっかりなんですが、見てるだけでワクワクしてきますねぇ。

そして、そもそも「滝本」という地名の由来になったのが、宝龍の滝なのだそうです。

ちなみにこの滝本の集落に到着するまでが結構狭い道を通らねばならず、山道に慣れない方にとっては要注意。でも、そこさえクリアすることができれば、宝龍の滝まで歩きのアクセスは楽チンです。体力のない滝ガールにとっては、ありがたいポイントです!
(現在、県道から市道に入る道が一部、通行止めになっていますが、そこから歩いても滝前広場まで10分ほどです)

そして滝前広場。

ここから、すでに滝の姿が見えるんですー! ちらっ!(もちろん音も聞こえますよ!)

前の日まで連日雨が降り続いていたせいで、水量大サービス!! 

ドバシャーーーーー!! 大暴れーーー!

これが見えた段階で完全にソワソワするわたし。足取りも早くなってしまいました。

宝龍さん、2年ぶりの再会!
実は私が前回訪れた時も梅雨時期で水量多めだったのですが、それよりもさらにすごいことになっていましたよ。宝龍の滝、ここまでの状態って、珍しいみたいです。特別なタイミングだったのかもしれません。

直瀑が広い滝つぼに落ちてから、あふれ出すような形で緩やかな瀬に続いていくスタイル。滝つぼから周囲に風が吹きまくっていて、あたり一面、とにかく水しぶきが乱舞しています。

ここではわたしが普段やっている滝の楽しみ方をいくつか挙げていただきました。
まずは、水しぶきを浴びる「浴び滝」を紹介しております↓

さらに放送では、はしゃぎ気味にこんなことを話しているところを使っていただきましたが…↓

確かに、こういう元気な滝を見ると、「地球ってやんちゃだわー!」って思うんです。そういう滝の前にくると、なんだかこちらも童心に返るように元気がもらえる。勢いがあるわりに怖い印象ではないのは、この滝が開けた明るい場所に落ちていることも関係していると思います。もし晴れていれば虹もくっきり見えるようなところです。

今回の取材ではディレクターさんと一緒に訪ねた最初の滝だったのですが…

この日はあまりに滝の勢いがすごいので、撮影を終えて帰る頃にはわたしたちビッショビショ。いきなりディレクターさんにはハードなシチュエーションだったかな、と心配していたのですが、反応は全く逆! 「滝って、こんなに爽快なんですね!」と感動してくださりました。体感していただけて嬉しかった! 

あと、ディレクターさん曰く「意外と手軽なんですね!」と。そこにも注目いただきました。

そうなんです! こーんな秘境感たっぷりの非日常を味わえる爽快スポットなのに、実際のところはクルマを降りたら特に苦労なく徒歩15分でたどり着けてしまう場所にあります。いい滝って、山の中をハイキングしていかないとたどり着けないのでは…と思われている方も多いのですが、そんなことはなくて、駐車場からのアクセスが楽チンな滝もたくさんあります。わたしはむしろそういう滝を中心にめぐっています。

また、番組の中でわたしも話したのですが、「宝龍滝クラスの滝がメジャーになっていないのが熊野のすごさ」でもあるんですね。メジャーではない、というのは、整備はされているけれど、人がたくさん訪れるような観光地になっていない、という意味です。

熊野の滝は他のエリアに比べても「アクセスは手軽なのに、すごい絶景を、プライベート気分で楽しめる」、そういうちょうどいい滝が多いんだと思います。そこは魅力として大きなポイントかもしれません。

ちなみに宝龍さんは水量が少ない時でも写真を見るとかなり素敵なんですよねぇ。わたしはこのやんちゃな姿にしか出会えていないので、今度はその静かな様子も見にきたいと思います!

取材ウラ話、まだ続きます。