滝&ジオ!地学に滝で親しもう【滝のポテンシャル・その4】

滝&ジオ!地学に滝で親しもう【滝のポテンシャル・その4】

久しぶりに滝ガールの考える「滝のポテンシャルシリーズ」のコラムです。

というのも、昨日、こんなニュースが!

Yahoo!ニュース ブラタモリ 地質学会から表彰
日本地質学会は、NHK毎週土曜日に放送されている「ブラタモリ」制作チームを表彰することを発表しました。

●NHK「ブラタモリ」公式サイトより●

素晴らしいですねぇ。

わたしもいつも見てますよ〜!

どこが表彰に値したすごいところなのか、ということが日本地質学会のサイトに載っていました。
この文章から、引用させていただきますね。
http://www.geosociety.jp/outline/content0180.html

『この番組の特徴は、地質や地理に関する専門的な内容を扱い、その科学的意義に加え社会や産業との関わりを明らかにする構成になっている点である。

〜中略

地学教育と普及の現状を見ると、小学校,中学校の理科教育における地学分野の比重は決して低くないが、高校理科において地学を履修している生徒の割合は依然として高いとは言えない。したがって、自ら学ぶ意欲のある人を除き、大多数の国民は地学を小・中学校で学んだ後、地学をほとんど意識することなく日々の生活を営んでいると考えられる。

〜中略

「ブラタモリ」ではゲストとして地学の普及に関わる学芸員・研究者などが出演して、地学的な概念や地形・地質発達過程をイラストやアニメーションを効果的に用いて説明し、視聴者の理解を助けている。タモリ氏の地理・地質好きというキャラクターに負う面も大きいが、それ以上に,訪問地や番組構成,解説する専門家などを決定する番組スタッフの地理・地質の重要性の理解がこの番組を成功に導いていると考えられる』

「これからも長く続いてほしい」と締めくくられる表彰コメントからは、日本地質学会の方々からの「ブラタモリ」チームへの熱い期待が感じられました!!

コメントの中でも、特にわたしもよく思っていることがココでして…

大多数の国民は地学を小・中学校で学んだ後、地学をほとんど意識することなく日々の生活を営んでいる

そうなんですよね、日本の高校では、「地学」を選択する人って、本当にごくわずか!(うちの学校は文系は地学が必修だったので、わたしはたまたま高校でも地学を学ぶことになったのでしたが…)

日本ってこんなに火山が密集してて、プレートの境目で、地震リスクにも噴火リスクにも常に晒されているのだし、学問としての地学って、世界の他の国よりも日本こそ一番みんなが学ぶべきなんじゃないかな、と思うのですが、実際はそうじゃない。

わたし自身もちゃんと勉強したわけじゃないから詳しいとは言えないけども、少なくとも高校の時、地学はもともと好きな学科でした(地学だけは成績がなぜかよかったんです。その時のことはこちらの記事にも書きました)。

そしてやっぱり、滝ガール活動をするようになってから、前よりずっと興味を抱くようになったのです。

滝は地球のつくりだした芸術作品。でも、目の前の美しい光景を眺めて癒されるだけでなく、滝がどんな理由で成り立っているのか、その壮大なストーリーを知ることで、ますます感動が深まることを知りました。地学の知識があることで、もっと滝を楽しむことができちゃうんですね。

そしてそれはまた、逆に言えば、「滝は地学に親しむコンテンツとして、大きなポテンシャルがある」ということでもあると思います。

それを最初に強く実感したのが、過去にジオパークのガイドさんとご一緒したこの時でした!


河津ジオツアーレポート【前編:ブラタモリ風・七滝めぐり】

過去、何度も訪れていた河津七滝。2012年に日本ジオパークに「伊豆半島ジオパーク」が登録され、河津七滝もその中の河津東伊豆エリアジオサイトに指定されたことで、地学知識の豊富な地元のジオガイドさんによる案内を頼むことができるようになったのです。

当時の記事のタイトルにも書いているですが、まさにブラタモリのように、ガイドさんがクイズを出してくれたり、手書きのフリップで説明してくれたり! 本当にわかりやすいんです。これなら何の予備知識もなくても大丈夫。

クイズはタモさんみたいに全部言い当てちゃうことはできなかったけど、滝を通じて地球の歴史や地元の文化へとワクワク好奇心が羽ばたいていく…! 滝ガールとしても嬉しい、これまでにない体験でした。

以来、ブラタモリ、ならぬ、「ブラタキコ」を勝手に実践しています(笑)

先日も福井の滝めぐりの際に、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」のジオガイドさんを頼んで滝めぐりをしてきました。こちらも本当に勉強になったし、楽しかった!!


弁ヶ滝・福井県【恐竜渓谷でも滝!勝山でジオガイドツアー】

わたしも教わるばかりでなくて、自分のわかる範囲ではご案内する滝ツアーの時に知ったかぶりで披露したりしています。「これはチャートって言ってね、硬い岩だから水流にも削られにくいんだよ〜 そもそもチャートっていうのは昔むかしの海の生き物が〜」なんて…。

滝ガールとしては、この「地学の入り口」としての滝のポテンシャルも、多くの人に知ってほしいなあ、と思っているのです。

具体的には、もっともっと、全国にいっぱいあるジオパークの存在を知って、活用してほしい!

ジオパークって、日本では比較的新しい活動。日本ジオパークネットワークが誕生したのは2009年。特に地学に興味のない方にとっては「そういえば地方に旅行すると名前を聞くかな、何かの公園なの」くらいの認識(友人談)。全国で素晴らしい活動が広がってきている一方で、「もともと地学に興味のない方」をジオパークに連れ出すのは、まだやっぱりハードルがあるんだろうな、とも思っています。専門用語とかあって難しそう、と敬遠されちゃいがちで。

だからこそ、初心者のためには、「ジオ」という言葉をあえて押し出さず、滝を入り口にするのって、わりといいんじゃないかなと思うんです。

滝は、ただそれだけで美しいし、気持ちいいし、癒されます。そのことはみんな知ってる! なので、基本的には癒しの滝ツアー、でもほんの少しジオも学べる要素がある、そういう機会があれば、きっとどなたでも自然に地学の入り口には触れてもらえるのではないかな、と。そしてその中には「地学って面白いな、地球ってすごいな」とさらに興味を持ってくださる方もいると思うのです。

ちなみに日本では現在、日本ジオパーク43地域、その内8地域がユネスコ世界ジオパークに登録されています。そのうちかなり多くのジオパークでしっかり「滝」がジオサイト(ジオパークの見どころとなる場所)になっています。わたしがガイドツアーに参加した伊豆、勝山の他にも、箱根や茨城県北、阿蘇、霧島などなど…

詳しくはこちら↓↓
NPO法人 日本ジオパークネットワーク
http://www.geopark.jp/

ジオパークを中心として、もっともっと「地球を知る旅」が一般にも身近にメジャーになっていくと素敵だなぁ。

わたしも超微力ながら、滝を通じて、周囲にその魅力を発信していきたいと思います☆