御堂之滝・福井県【滝だけじゃない!勝山ジオサイトめぐり】

御堂之滝・福井県【滝だけじゃない!勝山ジオサイトめぐり】

福井県、春の弾丸滝ツアー、勝山編。
恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークのガイドさんに勝山の滝をご案内いただきました☆

前回はこちら。
弁ヶ滝・福井県【恐竜渓谷でも滝!勝山でジオガイドツアー】

次の滝は、弁ヶ滝から林道をさらに少し先に進んだところにあるそうでして。

あ、あれかな…!

…と思ったら、こちらは無名滝だそうです。けっこう大きそうなのに! 雪解けのときだけに現れるのかもしれません。

無名滝の向かって右側、こちらは地元の方に名付けられている大岩、「釣鐘岩」を望むことができます!

手前をヤマザクラに彩られているこの岩、遠くてよくわからないんですが、柱状節理があるらしい。火山の溶岩が露出したところ(露頭)なのだそう。

そして、滝はこちらです。

●御堂之滝・のどのたき●
福井県勝山市平泉寺町平泉寺。女神川の上流にかかる落差35mの段瀑。滝つぼまでは通行不可。展望台から眺める。
来訪日:2017/4/30

ジオサイトなので滝の案内板にはこの辺りの地形の解説も書いてあります。この頃には、少しずつ「ふむふむ」と理解が進んできております! ガイドさんから直接教わるからこそ、だんだん頭に入ってくるんですね☆

弁ヶ滝と同様、経ヶ岳の火山活動による溶岩が作り出した滝だそうです。駐車場からすぐ。ここは滝つぼまでは行けないところなので、観瀑台から眺めます!

こちらでーす!

立派な二段の滝ですよ!
弁ヶ滝と同様、岩壁には柱状節理が見られます。

雪解け時期で水量豊富、とても清々しいです…☆ 

水もすごく綺麗そうなので滝つぼにおりたいところなんですが、沢から遡らないと難しそうなので、展望台からで我慢デス。

「危険!」って書いてありますが、実際、この柵の先は結構怖いのです。

ガイドの川田さん、町さんと3人で記念写真☆

この滝は御堂の滝、「のどのたき」って読みます。由来はよくわからないのですが、おそらく近くに御堂があったのだと思うのです。

で、お堂ということは、平泉寺の関連かも…?

そう、勝山の文化を理解するのに、もう一つ重要なスポットが、その平泉寺白山神社なのだそうです。

このあたりの白山信仰についての話、わたしはぜんぜん詳しくなくてスミマセン状態で、平泉寺についてもすっかりノーマークでした。だから今回ほとんど初めて知ったことばかりなんですが…

平泉寺というのは717年に白山を開山した泰澄大師が、その白山に向かう越前側の登拝口につくった信仰の拠点寺院だそうです。現在は、拝殿や参道などが残っているだけですが、中世の全盛期には約6000の坊院 (僧侶の住居) があったといいます。

へえー!
全然知らなかった。

でも、そういえば…

弁ヶ滝の名付けの背景にある悲恋物語も、平泉寺の稚児である和光さんと弁の君が禁断の恋に落ちた末、二人ともがこの滝に身を投げた、というものでしたし…

法恩寺山は昔は山頂に平泉寺ゆかりの法音教寺という寺があったのでその名がついたと言われ…

経ヶ岳も昔、平泉寺に住む僧侶が戦でお経の本を、この経ヶ岳に隠したことから名付けられたそうで…

ここまでに出てきたジオネタ、全部、平泉寺がらみだったっ!!

滝ガール的にとって、滝を深く味わう(妄想する?)ためには、その滝が持つ「ストーリー」にどこまで迫れるか、というのがカギ。だから、ジオ的な視点からいえば地球の歴史もそうだし、その滝がある土地で人がどう暮らしていたか、という「文化」についてもやっぱり気になってくるのです。

そんなわけで、個人的に注目度ランク急上昇の平泉寺!

そういえば、開山が717年…ってことは、今年がちょうど1300年の記念の年だったんです! そんな記念イヤーなのに今回は時間がなくて立ち寄ることができなかったのが悔やまれますが、せっかくなら今年のうちにもう一回行けたらなあ、と思っています。紅葉の時は絶対綺麗だろうし☆ 

さてさて。ここから先も夕方までの残りの時間で、いくつかおすすめジオサイトをご紹介いただいたのですが、次に訪れたジオサイトも、平泉寺ゆかりの場所だったんです。

ちょっと場所はわかりにくいところですが、ケロケロ大合唱中の田んぼを横目に歩いていくと…

こちら!

平泉寺町の大矢谷(おおやだに)地区にある、大矢谷白山神社です。

ここがどういうジオサイトなのかというと… 鳥居をくぐれば、すぐにわかります。

ドーーーーン!!

ひぃ!
迫り来る岩!!

高さ25m、横幅40m、巨大な岩の塊。神社の拝殿を今にも押しつぶしてしまいそうです。

この大きさ、わかるでしょうか!

ジオサイト案内板によると、「この大岩塊は、数万年前、不安定になった経ヶ岳山頂部が崩壊し、「なだれ」のように高速で流れ下った際に運ばれてきた岩塊(岩屑なだれ岩塊)と考えられています」とのこと。

「数万年前」って、なんかずいぶん最近の出来事ですね!!(恐竜時代と比べるから、もはや感覚がおかしくなってる)

平泉寺ゆかり、というのは、泰澄大師も当時この岩窟に泊まったという伝説があることから。

この大岩を目の当たりにしたら、そりゃあ昔の人も「なんだこれ、スゲー!」ってなってたんでしょうね!

まだ観光スポットとしては穴場とのことなんですが、かなり興奮しちゃいましたー!

さらにこの後、この岩屑なだれ岩塊の地形が見られる場所、もう一つご案内いただきましたよ。

お隣、大野市にまたがった場所になるんですが、六呂師高原(ろくろしこうげん)。

こちらはファミリー向けの牧場になっていて、わたしたちも、おいしいソフトクリームで休憩♬

と…

むむ!

園内におかしな大岩の塊が!! しかも至る所にー!!

これも山体崩壊で起きた岩屑なだれで流れついてきた山塊というわけです。牧場にするには木をとって平らにすることになるわけですが、さすがにここまで大きな岩の塊は取り除くことができずにそのままになっているのでしょうね。森の中にあるとそこまで目立たないのかもしれませんが、牧場の中にあるとかなりの存在感を放っています。

どーん。ここだけ山が移植されたみたいですね。

こういうちょっと「?」な光景も、背景の知識がないと、たぶんスルーしてしまったと思います。「これが経ヶ岳から降ってきたのかぁ」と想像するだけで、地球の歴史に触れた感じでワクワクできちゃうんです。

テーマに応じて適切に知識を与えてくれるガイドさんの存在、改めてありがたいなあと思いました☆

ということで、夕暮れの勝山城を横目に… 

超盛りだくさんの半日ジオガイドツアー、終了です!

おかげさまで、勝山のことを一気に知ることができて、好奇心満たされまくりでした。わかりやすいガイドでご案内くださった川田さん、町さん、本当にありがとうございました!!

でも、まだまだきっとほんの一部、なんです。特に今回の旅では行くことができなかった「恐竜」「平泉寺」は、近いうちじっくり訪ねなくちゃ、というところです。

川田さんは実はもともと恐竜マニアなんだそうで、「次回は恐竜博物館をご案内させてください!とにかくすごいんですから、恐竜!!」とのこと☆ そりゃあ気になります! お言葉に甘えて、是非次回もお願いしたいと思っています。

またきます! 勝山!

(…終わりと見せつつ、勝山の滝レポート、もう少し続きます☆)

これまでの福井旅。
龍双ヶ滝・福井県【やっと会えた!春の訪れと新緑の百選滝】
仏御前の滝・福井県【滝での出会いも!越前大野の春を満喫】
弁ヶ滝・福井県【恐竜渓谷でも滝!勝山でジオガイドツアー】