飛騨小坂・冬の滝めぐりツアー【準備編・マイかんじき作り】 の続き。

初めて見る、冬の小坂の朝景色! (「ゲストハウスのっぽさんち」からの眺めです)

朝からワクワクを抑えられない滝三姉妹です☆

前日作った「マイかんじき」を携えて、いよいよ冬の滝を目指します!

今回の目的地は、濁河温泉の近くにある濁滝(にごりだき)! レギュラーシーズンも小坂の滝めぐりコースが設定されていますが、わたしは行ったことがありませんでした。

スタート地点に到着!

気温はマイナス4℃!

マイかんじきを装着して…いよいよ出発です!

前日の夜からご一緒だったメンバーに、アクティブな女子2人組と愛知からの滝好き男性も加わって、賑やかな滝ツアーとなりました!

ちょっと心配してたマイかんじきの具合も、バッチリです。全然沈まないし、スノーシューよりもぜんぜん軽い。

なにこれ、快適!!!
たっぷり積もった新雪を、ボッフボッフ、踏みしめていきます。
昔の人の知恵ってすごいですねぇ。輪っか作れば体重分散するぞ!って思ったんですものねぇ。

でも、割と序盤で、えぬさんのかんじきは、ボキッとご臨終しちゃいまして。
こちらは、かんじきさん、供養の図です。(笑)

(帰りに回収しましたよー)

かんじきをしっかり踏みしめながら歩くと、結構な全身運動になるようでして、どんどん体がポカポカしてきます。

しかも途中から日差しも出てきて!

おひさまが出てきたうれしさなのか、なにやら目がランランとしているわたし…

そして、歩き始めてから1時間もしないうちに、滝の音が聞こえてきました!

す、すごいー!
想像を超えていた!

もう、ここから大興奮のわたしたち。

ダッシュで近づきまっす!!

そして、濁滝さん、全貌です!!

どーん!

まず、感動するのは、やっぱりこの滝壺の色ー!
濁河川は温泉成分が混じっているので、こういう色になるんですね。冬こそ、この色の神秘を感じられる季節かもしれません。真っ白の世界の中に、このブルーがひときわ輝いています。

落差は27mの滝なんですが、そう思えないほどダイナミック。幅広なせいかもしれないですが、一つの滝に見所がたくさんあります! 凍り方もそれぞれユニークです。

滝の上部はこんなかんじ!

滝の落ち口をひさし状に氷が覆いかぶさっているので、水は氷の下から姿を見せます。この氷のでき方も面白いですよね。ガイドさんが下見にいらしていた3日前に比べてもここの氷がだいぶ育っていたようです。

そして、滝の流れている脇には、青く輝く美しい氷柱のオブジェが。

わたしが思う冬の滝の素晴らしさって、やっぱりこの氷という「静」と、滝の「動」とのコントラストなんです。この滝については水量が多いので全部が凍ることはないのですが、このエネルギーの対比を味わうのにはうってつけの滝でした。

そして…
滝の左側の崖にも、最高の芸術作品があるんです!

クラゲのような氷柱が、幾重にも連なっています!
写真右上に一つだけ茶色い氷柱が見えますが、それはおそらく温泉湧出部でしょう。

ここで全員の記念写真☆

あとはたっぷり時間を取っていただいていたので、各自思い思いに滝と戯れました! みんな、寒さとか全然関係ない!(笑)

そのうち、チラチラと粉雪が舞ってきたのですけども、そこでわたしのウェアについた雪をよーく見て見ると!

あ!

「雪印」になってるー! いくつか形状には種類があるんですねぇ。こんなにはっきり見えたのって、はじめてかもしれないなあ☆ 童心に帰ります。

ひとしきりはしゃいだあと、そろそろ休憩にしませんか、とガイドさんが声をかけてくださったのですが、なんと…!

バーナーで、クレームブリュレ! こんな雪の中であったかいスイーツを用意してくださるなんて☆ 嬉しいです。

ココアであったまりました!

そのあともまだ名残を惜しむように、滝時間をすごすわたしたち。

寒いー…とか、テンション下がること全くなく!
最後まで、この素晴らしい滝の魅力にとりつかれていました。

この写真のみんなの顔を見れば、そのことがわかりますねー!

小坂の滝、冬もやっぱり最高!!!
安全にガイドしてくださった、3人のガイドさんたちに改めて感謝です!!

ちなみに帰りは行きよりもさらにあっさり。夏の小坂ツアーは割とハードなので、それに比べたら、お!もう終わりか!という感じでした。

その代わり、お楽しみは続くわけです。

こちら!!
お昼の猪鍋ー!!!

濁河温泉の湯の谷荘さんにて。
猪鍋は生姜が効いていて、ポカポカあったまります。小鉢の料理も全て美味しい!

お腹いっぱいで、さらに幸せコンボ。

雪見温泉ですよ。

弾丸旅でしたが、なんだか特別感のある、ものすごい充実感のある2日間でした。
冬の小坂、おそるべし! これはもう、ハマっちゃう予感です。

これで、わたしは小坂の春夏秋冬、それぞれの季節を一度は訪れたことになります。
ざっくりとでもこの地域の1年の様子を知ることができたせいか、なんだか「ふるさと」のように感じられるようになってる。

というか、東京生まれ・育ちのわたしにとってはいわゆる田舎っていうものがないので、こういう感じなのかな、というイメージなんですが。なんだかホッとするし、「次はいつくるの」と声をかけてもらえる。だんだん旅人としての感覚とは違ってきています。

滝の聖地である小坂という町は、きっと滝を愛する多くの人にとっての「ふるさと」になっているのかもしれませんね。だから、滝を愛する人との出会いの場でもあるわけで。今回もたくさんの素敵な方との出会いがあって、嬉しかったなあ。

また、そう遠くないうちに伺いますね!!
小坂のガイドさん、そしてお世話になった皆様、ありがとうございました!

前編はこちら↓
飛騨小坂・冬の滝めぐりツアー【準備編・マイかんじき作り】