大棚の滝・静岡県【富士愛鷹山の修験道!ご先祖ルーツの滝】

大棚の滝・静岡県【富士愛鷹山の修験道!ご先祖ルーツの滝】

いっぱい滝にいってはいるものの、時間がなかなか取れず、どんどんレポートがたまっていってしまっている状況です…

実は5月に訪ねた岐阜の滝のレポートもまだ残ってたりするんですが、それはまた追ってアップすることにして、今回は別の角度から滝レポート!

どーん。

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富士山の角度でわかる!なんていう、マニアな方はいるでしょうか…
今回ご紹介するのは、静岡県・富士市の滝です。

お隣の富士宮市のほうには、大好きでよく訪ねていて(今年は年初も白糸の滝に訪れてますし)、わりと馴染み深いのですが、富士市というと、これまでちゃんと訪ねたことはありませんでした。

でもここに実は、わたし自身にどうやら「縁」のある滝があるらしいと知って、このたびやってくることになりました。

この話にはちょっと前段がありまして……

今年のお正月頃、たまたま「ファミリーヒストリー」というNHKの番組が面白いよねという話から、実家で母にいろいろ家族の系譜について聞く機会がありました。恥ずかしながら、今までご先祖のことについてはほとんど関心を持つことなく過ごしてきていました。

母方の家系のルーツを、わたしはずっと勝手に東京だと思っていたのですが、わたしの母の母の父にあたる、曾祖父は富士市のうまれだったというのです。

そして、話を聞きながら何の気もなしに、その曾祖父の名前を「GOOGLE検索」にかけてみたところ……その曾祖父の家は富士で修験道の家系だったということがわかりました。(そこまで母も把握していなかったようです)

恐るべし、GOOGLE検索…

またさらに……
その家の歴史を丁寧に調べてくださっている静岡県の研究者の方がいらっしゃり、それをまとめた詳細な論文PDFまでネット上に見つけてしまいました。

恐るべし、GOOGLE検索……!

というわけで、関心を持ってから、ものの数分で、曾祖父の家系についての情報が集まってしまったのです。

わかったことは、
・聖護院派の修験道の山伏の家系だった
・史料によると室町時代、今川義元との関連とかまで遡れる
・別当として守っていた寺は富士市の「須津」(すど)というエリアにあり、今も地域の神社として残っている
などなど……

「修験道」「滝」というのは、言うまでもなく密接に関係しています。ご先祖に修験道者がいたなんて知らなかったので、とりあえずびっくりです。

で、彼らが主に活動をしていたのが、富士山の南にある愛鷹山ということなんですが、地図で見てみるとその登山道には、ひとつ大きな滝があり……。

ということは、ご先祖様はかつてそこで水垢離をしていたに違いない!

「ご先祖様の滝」はぜひとも訪ねておかなくては!

……そんなわけで。

はじめてやってきたのが「須津」という町です。富士山をどこからでも眺められる、のどかな町でした。

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まずは、大好きな「ブラタモリ」風に!
かつて先祖が守っていたらしい神社から訪ねてみました。

こちら、中里八幡宮です。

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こじんまりとした地域の神社ですが、雰囲気はゆったりと明るく、いい感じです。

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この神社の境内が、おそらく曾祖父の遊び場だったんだろうな、と思うと、なんだか不思議な気分。

わたしはもちろん会ったこともないけれど、この大きな木はきっと小さい彼を見守っていたのだろうな…とか!

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しばし感慨にふけったあと、いよいよ滝をめざします。

茶畑の風景などを横目に、愛鷹山方面へクルマを走らせること20分ほど…

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須津川渓谷に到着です!

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キャンプ場もあって、地元の人々も多く訪れているようなところでしたよ。

駐車場にとめて、歩道を歩いているとすぐに、滝が見えてきました!

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●大棚の滝・おおだなのたき●
静岡県富士市比奈。須津川渓谷を落ちる、落差17mほどの直瀑。駐車場から徒歩5分ほど。
来訪日:2016/5/5、 6/26

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この看板から少し階段を下ると、吊り橋があるのですが……

こちらが、吊り橋からの眺め!

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なんとも凛々しい直瀑です〜!

テンション上がり気味に滝壺へ近づいていきます。

どーん☆

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ご先祖様の滝、ハロー!!

どんな滝かをよく調べずにやってきたので、「ご先祖様はこの滝に打たれたりもしてたかな?」と想像していたのですが、意外にも水量がある立派な滝だったので、さすがに打たれることはできそうもありません。

とはいえ、きっと滝壺には入っていただろうと思うのですよね。

そんなわけで…わたしも足だけ☆

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って、最初に訪れたのは5月初旬だったので、まだ寒すぎて裸足にはなってないんですが、実は6月にも滝ガールな友達たちと近くにきていたため、こちらにも再訪しているんです!

裸足ではしゃぐ滝ガールたち☆

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これまでまったくノーマークだった滝なのに、2カ月連続で訪れるという……すっかり「マイ滝」と呼べるほど、親しみを覚えてしまっています。

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滝の勢いはパワフルで、滝つぼの揺らめきは美しい☆

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わたしにとって、きっとここは帰れる滝というかんじになるんだろうな、と思っています。ずっと東京で生まれて過ごしていたので、いわゆるふるさとと呼べる場所がなかったので、なおさら嬉しい。

ご先祖様が教えてくれた、ふるさとの滝。
素敵な出会いに感謝です〜!

ちなみに……
このご先祖様の話で、もうひとつ面白いな、と思うところがありました。

先に挙げた論文によりますと、どうやらご先祖様の家系というのが、山伏のなかの変化形というか、「里修験」(里山伏)といって、ストイックな山岳修行をするのではなく、里に拠点をおいて、対庶民の布教活動に中心をおく山伏修験のスタイルだったそうなのです。

それって……
実は、わたしが「滝ガール」の活動でやりたいこと、そのもの!かもしれないな、と。

わたし自身、滝のことは大好きだけど、ほかの滝好きの方に比べると、かなりゆるいかんじ。山奥まで深く分け入って滝を探しにいくのは怖いのと体力もないのとでやや苦手だし、滝と向き合うにしても、滝に打たれて修行がしたいわけじゃない。

それよりも、こんな身近に自然の節理を教えてくれる、そばにいるだけで心身を清めてくれる滝という存在を、より多くの方に伝えたいな、という思いが強い。さらにいえば、どちらかというと普段は都会で暮らしていて自然に馴染みがないような人にこそ、その魅力を伝えられたら……と思っているのです。

滝ガールのイベントなんかはまさにそんなかんじで。

修験道のように布教活動というわけじゃないけども、どこかご先祖様の思いと通じるところを感じて、妙に納得してしまったのでした。

自分のルーツをたどったことで、これから自分がやっていきたいこともあらためて確認できてしまった…なんだか不思議な流れです。

この一連の体験のおかげで修験道の歴史についても興味しんしんです。それはそれで、せっかくなので調べてみようと思います☆