趣味としての滝めぐりについて【滝のポテンシャル・その2】

趣味としての滝めぐりについて【滝のポテンシャル・その2】

滝のポテンシャルについて考えるシリーズ、その1で書いた「滝と癒しについて」に続く、その2です。

滝と癒しについて【滝のポテンシャル・その1】
http://takigirl.net/archives/4688

先日、こんなサイトを見つけました。

新しい趣味の見つけ方と始め方ガイド

尊敬する先輩が定年後に無趣味でヒマを持て余している様子にショックを受け、無趣味の人が趣味を持てるきっかけを…と開設したサイトとのこと。さまざまなジャンルの趣味が紹介されていて面白いんですが、そのなかの一つで「滝を巡る趣味」も入れていただいています!

screen

http://syumi99.com/ryokou/滝を巡る趣味/

滝が趣味というわけではない方が、第三者目線で趣味としての滝を語ってくださっているのって、なんだか新鮮〜!

記事の冒頭では、趣味としての滝の定義をしてくださってました。

「滝を巡る趣味は、日本中にある滝を巡って、その落差ある滝を見て感動したり、癒されたりする趣味です」

なるほど! 趣味としてあらためて定義したことってなかったけど、うん、そうですね、そういうことだと思います!

さらに、

「滝巡りは、少しマイナーな趣味かも知れませんが、人が知らないだけでとても魅力的な趣味になります」
「メジャーではないですが、滝好きな人は意外に多いので、サイトを参考にしたり書籍を参考にして滝巡りを始めてみましょう」

と、「マイナーだけど楽しそう」的なかんじで表現してくださっています。笑

やっぱりな〜。わたしも「ご趣味は?」と尋ねられて、「滝めぐりです」と答えるようになってから、もう10年以上… たしかに、いまだに珍しがられます。おっしゃる通り、滝めぐりという趣味は、メジャーとはいえません。

わたしとしては、もっとメジャーになったっていいのに!と思っています。

ただ、メジャーになりにくいのにも理由があるような気はしてるので、ちょっとあらためて考えてみました。

●いろんな趣味にさりげなく入りすぎ問題

まず、滝って、いろんな趣味に「付随」している気がしませんか?

旅行に行けば、観光地としての滝に立ち寄ることも多いでしょう。
子供たちの夏の遊び場として、滝に連れていく人もいるかもしれませんし、
カメラマンにとって被写体として美しいということで滝に出かける人もいれば、
山登りなら、登山道の途中に滝があればそこで休憩しよう、となる。
沢釣りなら、魚が特に釣れるのが滝つぼ付近だったりします。

滝って、嫌いな人ってあんまりいないはずなのですが、あえて「滝自体」をメインに切り取って注目することが少ない。それは、他の趣味などの「主目的」がある時に、さりげなく滝が存在しちゃっているせいで、あらためて趣味のカテゴリとしては認識されにくい、という状況があるのかもしれません。

●滝で「何をするのか」問題

何といっても、よく聞かれるのが、「滝に行って、何するの?」ということです。

先の趣味紹介サイトでは、滝でやること、として「主に写真を撮る」と書いてあります。うん、そうですよね、わたしももちろん写真を撮りますし、滝好きの方ではもともとはカメラが趣味という方もたしかに多いです。でも、それが目的で滝に行く、というとちょっと違うかな。あえて、わたしは滝は写真だけじゃない!とも、お伝えしたいのです。

じゃあ何をするの、と聞かれたら、わたしは「鑑賞する!」と答えています。でも、これがとにかく伝わりにくい〜! 仏像とか建築とか、いわゆる全国各地にあるアートを鑑賞する行為に近いかもしれませんが、滝の場合は何といっても「五感をフルに使って味わう」というのがポイントです。

イベントなどでご一緒するときには、わたしも鑑賞のヒントを簡単にレクチャーなどをしているのですが、そうすると「なるほど!こうやって味わうんだ」と皆さんが言ってくださる。記念写真を撮るだけじゃなくて、そのあとじっくりと積極的に鑑賞することで世界が広がっていくんです。

滝ガール的鑑賞法については、こちらに以前書きました。

http://takigirl.net/archives/1391
http://takigirl.net/archives/1396

コツをつかむと、一気に楽しくなります!

●滝行のインパクトがありすぎ問題

あと、滝で何をするのか、という話になったときに、しばしば「打たれるの?」と聞かれることがありまして。

これぞ、「滝行のインパクトがありすぎ問題」

滝行は滝行で、本来、すごく意味のある行為だと思うのです。
ただし、やはりこれは精神修行。バラエティ番組なんかだと罰ゲームイベント的扱いを受けてたりもするし…… 基本的に滝行は楽しむための「趣味」とは言えないんですよね。「滝でやることといえば、滝行」のイメージが世間的に強いために、趣味にしよう、と思う人を減らしてしまっていることがなきにしもあらずなのでは、と思うのです。(ちなみにわたしは滝には打たれません)

いろんな楽しみ方があるけれど、わたしにとっては、滝はもっと手軽で明るいものなのです〜

●行きたいけど行けない問題

滝めぐりは、いつでも、どこでも、どなたでも楽しめる、オールラウンドになりうる趣味だと思っています。
だけど、実際にはちょっとハードルがあるかもしれません。

全国の滝情報が「◯◯な人向け」という切り口で整理されてきていないからです。

日本全国2500以上の滝があり、多くはインターネットで検索すれば行き方など調べることはできます。

が、それだけあるなかで、例えば「趣味として始めよう」と思った時にじゃあどこに行けばいいのか、というと探していくのは意外と難しいかもしれません。

最近では、絶景のまとめサイトが流行っているので、日本各地の素敵な滝の写真がシェアされたりしています。せっかく「ここに行ってみたい!」と思っても、実際には遠すぎたり危なかったり、初心者にはハードルが高かったりもするのです。

わたしが考える「趣味の入門編として訪れるのにふさわしい滝」の条件というのも、以前こちらに書きました。↓

Q・初心者ですが、お薦めの滝はありますか?
http://takigirl.net/about/faq#a08

どんな趣味でもそうだと思うんですが、最初の入り口って「詳しい誰かに聞く」だと思います!

滝についていえば、初心者に適した滝を紹介したり、あるいは滝まで実際に案内したり、というガイド的存在が、やっぱり少ないのかもしれません。

……と、いろいろ書いたのですが、個人的には「趣味としての滝」のポテンシャルをがっつり信じているので、ここまで書いたような問題や誤解みたいなものを、わたしも滝ガールの活動を通して、少しでも解消していきたい!と思っています!

そうそう、最近、嬉しかったことといえば、何度かわたしの滝イベントに参加してくれている方がいて、彼女はついに周囲に「趣味は滝めぐり」と公言してくれたそうです。一人前の滝ガールに育ってくれた…!という感慨があります(笑)

って、そもそも、趣味ってひとつに絞ることはないし、浅い趣味でいいですよね。

わたしも滝以外に「浅い趣味」がいくつかあります。お酒とか、カレーとか、歴史とか、ゲームとか。趣味と公言するほどには詳しくもないし「わりと好き」くらいの浅い趣味ですが、その浅い趣味があるおかげで、人と繋がったり、違う角度から物事を見れたり、人生はけっこう楽しくなってるな、と思っています。

なので、誰かの浅い趣味のひとつに、新しく「滝」を入れてもらいたい! どっぷりハマることはなくても、浅い趣味でも十分に人生の彩りになると思いますし、滝の癒し効果をうまく使うことでリフレッシュしてお仕事も頑張れるはず。もちろん、さらにハマっていっても、奥深い世界が待ち受けていることは間違いなし〜! それぞれのスタイルで深めていけると思います。

というわけで、滝がなんとなく気になっている方、まずはぜひ滝にご一緒しましょう!
新たな趣味の扉が開くかもしれません☆
(写真は布教活動の一コマです〜)

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