赤目四十八滝・三重県【忍者の里でしっとり紅葉滝めぐり】

赤目四十八滝・三重県【忍者の里でしっとり紅葉滝めぐり】

今年の紅葉のタイミングはすこし過ぎてしまったようですが、昨年の今頃に訪れていたこちらの滝のレポートしそびれておりましたので、アップします!

●赤目四十八滝・あかめしじゅうはちたき●
三重県名張市赤目町長坂。約4kmにわたって続く滝川上流の渓谷。赤目五瀑と呼ばれる不動滝・千手滝・布曳滝・荷担滝・琵琶滝など様々な滝の総称。日本の滝百選。近鉄赤目口駅より三交バス『赤目滝』下車徒歩10分。
来訪日:2014/11/22

大阪、京都、名古屋からそれぞれアクセスがよいので、紅葉の時期には絶好のハイキングスポット! 去年は勤労感謝の日の連休がちょうど紅葉タイミングだったんです☆

こんなかんじ!

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休日ということもあり、駐車場から既ににぎわっていました!

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案内所に来ると、やたら「忍者」推しでした。ここは戦国時代に活躍した伊賀流忍者たちの修行の地だったことで有名なのです。

「忍者衣装レンタル」もあるんですよ☆

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忍者気分で滝めぐりができちゃう! 実際に欧米からの団体観光客が揃って戦隊ものみたいにカラフルな忍者衣装でゾロゾロと現れたときには「やっぱりわたしもやるべきだったか?!」と、羨ましくなりました(笑)

ちなみに、この滝に人が訪れるようになった歴史は忍者よりももっと古いみたいです。約1300年前、修験道の祖、役行者が修行したと伝わっていて、滝で修業中に,不動明王が赤目の牛に乗って現れたという行者伝説があるのです。これが「赤目」という名前の由来なんですね。

そんなわけで、目が赤い牛の像もありました。

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で、本当に48の滝があるかというと、厳密にそういうわけではないらしいです! 
参照:こちら

とにかくいっぱいある、ということですね。
この日は、時間も限られていたので片道70分のショートコースにしたのですが、それでもたくさん滝を見られて大満足!

特別に規模の大きい滝というのはないのですが、どれもがしっとりと趣深いのが特徴です。

順番にご紹介しますと…

最初に出会えるのが、不動滝。役行者が不動明王に出会ったのがココということかもしれません。

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歩いて20分ほどで出会えるのが、千手滝
山々の景色と広い滝壺も含めて、素晴らしい景観です!

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この滝の前には茶屋があって、紅葉時期ということもあって、かなり賑わっています!

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ちなみに、弘法大師はここにも出没!さすがです。

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こちらは、布引滝です。わたし、一番好きだったかも!

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スーッと布を垂らしたように30mの高さから落ちています。滝壺も謎めいていて、なんともセクシーなんです。

こんなかんじ、次々に現れる滝を愛でていくのですが、渓谷ハイキングは滝ではないところも見どころです。

この時期は紅葉に包まれた遊歩道を歩いているだけでも幸せ気分になるのですが… 

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まず、水がいい!
平成の名水百選にも選ばれているということで、とにかく水がキレイなんです。お魚もすぐ見つけられますよ。特別天然記念物のオオサンショウウオの生息地でもあるそうな。

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清冽な水面に映る紅葉は、とっても幻想的です…☆

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さらに、岩もいい!
巨石もチェックですよ☆

こちらは、七色岩
七種類の植物(マツ・モミ・カエデ・サクラ・アカギ・ウメモドキ・ツツジ )が自生するという珍しい岩! キレイに紅葉しています。

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そして、こちらが一番有名かな!
荷担滝(にないたき)です。

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この渓谷の雰囲気を一番よく表しているかも。奥行きもあって、二手に分かれた滝がそれぞれに繊細な表情を見せています。とろりとした漆黒のように見える滝壺に白い影が吸い込まれるように消えて行く。明るさを押さえて、シャッタースピードを遅くした写真を撮りたくなります。

まだ先に滝がいくつかあるのですが、今回はここで折り返し。
赤目の紅葉ハイキング、堪能しました!

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それから、赤目四十八滝といえば、小説・映画の舞台にもなったこともあるんですよ。

これ。「赤目四十八瀧心中未遂」

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直木賞を受賞した車谷長吉の同名小説が、2003年に映画化されていました。

わたしもDVDでこの映画を見てたのですけど、とにかく主演の寺島しのぶさんがすごい。たまたま原作を読んで、読書カードに「ぜひこれを映画化して頂きたい、やるならば私の名前を覚えていて下さい」と送っていたそうです。女優魂ですね…!

お話はずっと、ねっとりと追いつめられる感じといいますか、救いのない、人間のどうしようもなさをこれでもかと見せつけられる内容です。そんななかで「恋人たちの心中の場所」として選ばれるのが、赤目四十八滝だったのですが、人間の社会と滝の美しい情景のコントラストが何とも切ないのです。

でも、ほかの滝じゃ、ちょっとしっくりこなかったかもなあ、と思います。もとは霊山、忍びの地という雰囲気もあるのかもしれないのですが、赤目四十八滝に漂う神秘性が物語にリンクしているのかもしれません。

スチールのカメラマン江森康之さんの写真集も出ているんですが、これもまたいい。滝が持つ妖しい魅力を最大限に引き出した作品でどれも惹き付けられてしまいました。

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今回は紅葉の時期のハイキングだったので、大勢の観光客が訪れていて、しかもなかには外国人のカラフル忍者も居たりするわけで(笑)、この作品に描かれているような妖しさを強く感じることはなかったんですが。

でも、そんななかでも、やっぱり「しっとり」した湿度のある感じというのがある気がしました。

あえて人気の季節を外して、誰もいない静かな渓谷もいつか訪れてみたいなぁと思っています!