「海外の滝も行ってるの?」

というの、とてもよく訊かれるのですが、わたしの滝めぐり、今のところほとんど日本限定です。

世界の滝で、唯一見に行っているのは、ナイヤガラの滝です!

大学のニューヨーク卒業旅行で、お友達にお願いして、旅程にわざわざ追加してもらったのでした。

で、訪れた冬のナイヤガラ。

……!!

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あわわわわ!

すごい!!こんな場所ってあるんだ!!
当然、興奮しますよね、これを見れば誰だって!
滝が好きとか関係なく、みんなと同じ観光客としての正統派なリアクションをしていたと思います。

わたしが日頃「好き!」と熱っぽく話す滝と、ナイヤガラはまた、ぜんぜん別ジャンルでした。ウォーターが、フォールしている!英語で表現すると、その現象としては同じなんだけど、日本語で「滝」とひとつに括るのは、ちょっと無理があるかなぁと。

日本の滝、海外の滝。
楽しみ方も、やっぱり違うような気がします。

海外の滝はナイヤガラしか見ていないので、もちろん一概にはいえませんが。わたしが初めて出会ったこの海外の滝は、「地形」という印象でした。地球規模の裂け目、段差。地球という途方もなく大きな存在のうちのなかの、かなりユニークな部分。それをまざまざと見せつけられる、面白さがありました。とにかく、圧倒されました。

でも、滝に「出会いたい」と思ったり、滝の前にただ「居たい」と思ったりするのは、たぶん日本の滝なのでした。

この小さな島国に無数に存在する、バリエーションに富んだ、滝たち。こんな「滝密度」の高い国は、他に類を見ないのではないでしょうか。ひとつひとつの規模は小さくても、それぞれ個性に合った名前がつけられ、姿形の違いが愛でられながら、その土地に密着した歴史となり、信仰となっている。数が多いこともそうですが、滝にまつわる文化がそれぞれに育っているという意味でも、日本という国は、滝に恵まれた国なんだと思います。それは知られているようで、知られていない。わたしはもっと、その恵みについて深く掘ってみたいし、その魅力を分かち合いたいなあ…と思うのです。

好奇心もたっぷりあるので、もちろん世界の滝もチャンスがあればめぐってみたい。行ってみたい滝リストも、つくっています!が、普段のライフワークとしては、しばらくは日本の美しい滝で活動をしていくのだと思います^^ 小さくとも、滝の前にいけば、宇宙がひろがっていくんです。これからも、生まれた国の滝を、自分にあったスタイルで愛でていきたいです。