四国の滝めぐり、続きです!
って、もう旅したのは、1ヶ月以上前になってしまったのですが…

前回までの四国の滝は、こちら
銚子の滝・愛媛県【地元で愛される新居浜の隠れ名瀑】
白猪の滝・愛媛県【氷瀑だけじゃない!子規&漱石を偲ぶ滝】
雪輪の滝・愛媛県【キャニオニングの王者!巨大な滝滑り台】

滝めぐりでは初めてとなる、高知県にやってきました!

基本的には晴れ女を自認しているのですが、たまにとんでもない豪雨に当たってしまうことがありまして、今回がソレ。
ちょうど愛媛での夜、四国地方の太平洋側で局地的な豪雨に…

わたしが高知県に訪れたお昼ごろには、雨はあがっていたのです。

が。
楽しみにしていた四万十川は…
(イメージはWikipediaより)

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Shimanto River And Iwama Bridge 1” by 京浜にけ – 投稿者撮影. Licensed under GFDL-no-disclaimers via Wikipedia.

こんなんなっちゃってました…!

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がーん😨

昨晩の雨の猛烈ぶりを思い知らされます。これ、音もすごいんです。ほんとに、ざぶーんざぶーん、って。日本海?みたいな音がします。

気をとり直して、訪ねてみたかった道の駅「とおわ」へ。

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以前、仕事で全国の道の駅について調べていた際、「今、アツい道の駅!」ということでチェックしていたんですよ。やっぱり、とても素敵でした! 建物、商品からスタッフサービスまで、丁寧にブランディングされています。

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地元の食材たっぷり、の花かご御膳。濁流の四万十川を眺めながら…笑

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こちらは「栗クリーム」。四万十名産の栗のペーストをたっぷり入れた贅沢なソフトクリーム。期間限定!で今年、解禁したばかりでした☆ ソフトクリーム愛好家としては、嬉しい出会い。本当に美味しい…!!

……で、肝心の、滝なんですけども。
下流域がこんなことになっちゃっているわけですから、滝も大暴れなことも、まあ、想像できます。

“奇跡の清流”とされる仁淀川、そしてその源流にある景勝地、中津渓谷が気になっていましたが、この濁流ぶりでは残念な感じになりそうです。 “仁淀ブルー”と呼ばれるあの景色、見てみたかったんですが、そちらは、またいつか再訪することとしまして。

逆に、水量マシマシバージョンの滝は、なかなか見ようと思ってみられるものではありませんから、やっぱりどこかには訪ねてみたくて。

ということで、今回は市街地からも比較的近い、この滝へ。日本の滝百選にも選ばれた、仁淀川支流に落ちる滝です。

●大樽の滝・おおたるのたき●
高知県高岡郡越知町山室字大樽。仁淀川支流の大桐川を落ちる。落差34mの直瀑。4億年以上前の花崗岩で形成された岩肌を流れ落ちる。大きな樽の水を撒いたように豪快に落ちる様子から名付けられた。日本の滝百選。駐車場から徒歩15分ほど。
来訪日:2015/9/24

駐車場に到着。当然のように、どなたもいらっしゃいません。

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のんびり気分で散歩できるような遊歩道じゃなくなっていました。
道にまで浸水はしていませんでしたが、すぐ脇に濁流があるのは、ほんとに恐い…。

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特に危険な場所はないものの、慎重に進むので、けっこう時間がかかります。

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最後、山側に新たな滝が出現していたため、遊歩道にもちょっと浸水…(涙) ここで、靴びしょぬれ確定です。

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そして。
見えてきましたー!

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めっちゃ、怖いです…!!(泣)

あの橋の上に、いってみますよ。

きゃー!

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ずどどどどどどどーーーー!!
お腹に響く……!

ここで、また比較してみましょう。
こちらが、通常バージョン。(Wikipediaより)

Otaru Falls 02

流身の美しい直瀑として知られています。
静かな滝壺も美しいかんじだけれど。

いつもの幽玄さ、皆無!

吠えるようにうなりながら飛び散るしぶき、打ち付ける水柱、白く泡立ち波打つ滝壺。

普段、おとなしい人が、めっちゃ取り乱して怒ってます、みたいなかんじでしょうか。
なんだか、「ごめんなさい」と謝りたくなってしまいます。

もう橋にいるだけで、びしょ濡れでした…。

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水は人々にとって、恵みです。
でも、時に脅威にもなりうる。

滝は見事に姿を変えることで、自然の節理をまざまざと見せつけてくれています。

たまにこうして、暴れる滝に出会うと、自然に対する謙虚さを取り戻すような気がします。

滝は、キレイなだけでも、癒しなだけでもなく、人間に正しい恐怖を与えてくれる存在なのかもしれません。

ま、とはいえ、やっぱりわたしは滝には癒されたいのが正直なところではありますので、またいつか、静かな大樽さんに会いにきたいと思います☆

四国の滝、まだありまーす!つづく。