富士山特集の誌面では取り上げませんでしたが、白糸の滝、陣馬の滝のほかにも、西麓エリアには、もう一つ穴場の滝があるらしいとの情報があり。
気 に な る ……!
ので、仕事とは関係なく完全に趣味ですが、早起きして行ってきました。(お願いしてカメラマンさんにつき合ってもらいました…笑) 朝日を受けて美しい滝だそうで。早朝6時、向かったのはこちらです。
●朝日滝・あさひたき●
静岡県富士宮市半野。熊久保農村公園内。水力発電所の近く。落差20m程度の段瀑。駐車場からすぐ。
来訪日:2013/7/12
県道184号線から脇道に入り、発電所近くに公園の駐車場があります。そこからほんの少し歩くと、すぐ。
ほら、見えてきました、聞こえてきましたよ!
いきおい、小走りになります。
そして…
いい滝みっけ!というかんじ。
その名のとおり、朝日にキラキラと輝いてます。水量もしっかり豊富で、夏の緑と、アジサイの彩りが美しい〜。
迷うことなく靴を脱いで岩場を上り、飛沫を浴びにいきました。
いつもの、自然な行動だったのですが、同行のカメラマンさんは笑っていました。普段わりとのんびりしているのに、突然、機動力を発揮しだしたからびっくりしたらしいです。
マイナーな滝というのは、ともすると荒れた、寂しい印象を受けることもあるのですが、ここは違いました。毎朝こうして朝日を受けているからか、いきいきとした気に満ちてる。朝日を浴びるのは、人間にとっても、ポジティブな影響があるといいますよね。おはよう! と、元気に挨拶をしてくれているみたいでした。
さて、このとき、写真をFacebookにアップしたところ、「会田誠の絵みたいだ」とコメントがありました。あの、スクール水着の女子たちが滝と戯れている、有名なアレですね。
でも、そのご指摘、なるほど、と思いました。
落差のある段瀑(落ち口から流れ出た水が、途中で岩などにぶつかって段を作りながら落下する滝)という、形状もちょっと似ているんですが、女子中学生たちのはつらつとした生命力が、この滝の印象とも重なる分があるのかもしれない。思わず戯れたくなる、明るい滝です。特に、夏のこの時期の、朝の時間。
秋になれば、また雰囲気が変わりそうです。再訪したい滝リストに加わりました!
というわけで、富士山西麓の滝めぐりは、白糸・陣馬・朝日の3滝セットで、ぜひ。
拠点は田貫湖がお薦め。静かな湖畔から望む富士山は格別です。