秋田・青森の滝遠征、続き。
これまで
今木神社四十八滝・秋田県【アート&滝で幸せな旅の始まり】
安の滝・秋田県【前編:誰もが認める憧れの名瀑へ】
安の滝・秋田県【後編:ステージ上のスター、楽屋のスター】
北秋田には、安の滝と、もうひとつ行ってみたい滝があったのです。翌日、訪ねてきましたよ!
●桃洞の滝・とうどうのたき●
秋田県北秋田市森吉国有林内。太平湖・小又峡の上流部,ブナ原生林を流れるノロ川の源流部に落ちる。森吉山野生鳥獣センターから徒歩60分。滝の容姿から、別名「女滝」と呼ばれ安産、子宝、縁結びの滝として親しまれている。
来訪日:2014/10/30
もうここは、いきなり滝の写真から。こちら!
「滝の容姿から、別名『女滝』」。
えーと。
むかしのひとは、表現が素直でよいですね(笑)
すべすべの岩肌を滑るように落ちるナメ滝は、中央のくぼみに吸い込まれていくように落ちていく。確かに、その様子が、なんともセクシー!日陰というのも、また、ねぇ。
でも、ここまではっきり形にはなっていなくとも、滝って、もともとエロス的な要素が強いもの。そこにこそ、わたしたちが惹かれているというのは、実際あると思う!「滝とエロス」は、横尾忠則さんがよく話していました。
…ともかく、安産、子宝、縁結びの滝ということでもあるらしいので、滝ガールとしても、しっかり拝んでおきましたよ^^
こんな個性的で、面白い滝が、山奥にひっそりと落ちてる。滝めぐりってやっぱり楽しい★
さて、滝までの道のりですが、実は予想よりも大変でした〜!
スタート地点の森吉山野生鳥獣センターは山道をひたすら登った先にあって、まずその山奥ぶりにびっくりしたんですが、駐車場から滝まで4km、っていう看板にも、ややショック。
道は比較的平坦で安心したのですが、最近まとまって雪が降って、それが溶けてないところがあったり、溶けててもぬかるんでたりして、それはそれで大変。
紅葉も終わっているので、来訪者はわたし以外にいないようでした。ブナの森は落葉後で明るいから怖いということはないのですけど、本当に誰もいないから(もちろんケータイは圏外)心細く……。熊とか出たらどうしよう、と少々不安になりました。熊すず鳴らして(時折「森のくまさん」を口ずさみ)ドキドキを押し殺しつつ早足で歩いていましたところ……
…がさがさっ!
後方でけっこう大きめの音が!!
まさか!?!?
慌てて振りかえると、
ちんまり。
熊は熊でも、アナグマちゃんでした。もう!おどかさないで〜!2匹が近くの巣穴から出てきたところでした。かわいい…。アナグマに拍子抜けして、なんとなく緊張がほどけたのでした。
桃洞の滝だけは日影でしたが、道中の沢はずっと陽光にキラキラと輝いていたのが印象的。これって、ナメ滝ならでは。水の表情が本当に美しく見えるんです。
無事、熊にも出会わずに、駐車場に帰還! 早足で歩いたこともあって、けっこうな運動量。お腹が減ってしまい、お昼はトンカツをもりもり食べちゃった……(笑) 地元森吉牧場で育てられた「やまと豚」だそうです。
秋田の滝めぐりは、まだまだ続きます^^