小坂の滝めぐり、続き。
回廊の滝・岐阜県(小坂の滝めぐり)【ケモノ気分で秘境滝】
なかなか時間がとれずに更新できなかったのですが、週末だし続きをアップしようと思って、書いていましたところ。
なんと、御嶽山が噴火…。
被災された方々に、心からお見舞いを申し上げます。
飛騨小坂の滝は、御嶽山の火山活動によってできた滝、ということを実際に見て来たばかりでしたが、まさかその2週間後にその噴火が起きるとは思いもせず、あらためて自然の凄まじさを感じています。
(現在、御嶽山は現在入山禁止となっていますが、飛騨小坂の滝めぐりは、御嶽山に近い奥の方のコース以外は、ツアーに影響はないようです。下呂市も今のところ特に規制はなさそうです。詳しくは市からのお知らせをhttp://www.city.gero.lg.jp/gyousei/)
噴火がいつ起きてもおかしくない活火山もたくさんある日本。普段の生活では、なかなか火山の国に住んでいることを実感することはありません。東京に住み、ビル街で仕事をしているとなおさらです。
それでも、日々、滝を見ていると、火山のことを思うことが多いように思います。火山活動が元となってできた滝、というのはとっても多いからです。
小坂の滝めぐりでも、その壮大な火山のパワーを感じていました。
ガイドツアーに参加した回廊の滝までの道のりではもちろんのこと、山の奥地まで行かずとも、火山がつくった滝には比較的簡単に出会うことができ、その自然のスケールの大きさに圧倒されていたところでした。
「がんだて公園」として観光地にもなっている県指定天然記念物「巌立」には、御嶽の溶岩の絶壁があります。高さ72m、幅120mの柱状節理です。
がんだて公園からは遊歩道が続いており、ここはガイドなしでもどなたでも気軽に訪れられる滝めぐりコースです。
さらに上流には、まさに火山の滝らしい風景の2つの滝が落ちています。
ひとつめが「あかがねとよ」。
もうひとつが「唐谷滝」
どちらも少しずつ雰囲気が違いますが、共通するのは、柱状節理とエメラルドグリーンに輝く滝壺。この奇跡的な美しさを目の当たりにすると、地球の息づかいを感じるようでした。
「巌立」は、今からおよそ5万4000年前の御嶽山大噴火でできたそうです。その頃から、今日まで。そしてこれからも。ずっと火山活動が続いていると考えると、なんだか気が遠くなる気がしますが、実際そうなんですよね。
もうスケールが違うというか…
どんなに人間のテクノロジーが進化したとしても、地球の活動を制御などはできません。
地球のことを、ただ、もっと知っていかなくちゃ。そんな気持ちになっています。