さくらの滝・北海道【命を懸けたサクラマス、ドラマの舞台】

さくらの滝・北海道【命を懸けたサクラマス、ドラマの舞台】

北海道・清里町の滝めぐり。斜里岳登頂後、こちらへ。斜里岳から流れる斜里川の上流です。

実は、今回の清里訪問、そもそもは、この滝が目当てといってもいいくらい。「急がなくてはいけない理由」があったのでした。

この滝のネーミング、「サクラマス」から来ています。なんと、産卵のために遡上したサクラマスが、ジャンプして越える!という滝なのです。遡上の時期は、だいたい毎年、6月上旬から8月上旬までとのこと。見られるかギリギリのタイミング…?
どきどきしながら訪れました。

●さくらの滝・さくらのたき●
斜里郡清里町字清泉。幅10m、落差約3.7m。毎年約3000匹のサクラマスの遡上が見られる滝で、6月上旬から8月上旬にかけてサクラマスがこの滝を飛び越えようとジャンプする姿が見られる。2002年に清里町観光協会が行った一般公募により「さくらの滝」と名付けられた。駐車場からすぐ。
来訪日:2014/8/10

未舗装の道をちょっと進んだ先に駐車場がありまして、ここからすぐ。

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…見えました!

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ああっ!

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ギョギョギョーッ!!
飛んでる〜〜!!
飛んで鱒〜!!

興…奮……!!

敬愛するさかなクンが乗りうつってしまうほど、興奮します。

8月も中旬にさしかかる頃でしたが、まだジャンプシーズンは続いていたようです。ピークよりは少ないそうですが、それでも、10秒に5匹くらいは、ジャンプに挑んでいました。

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ただ、見入ってしまいます。
サクラマスの、必死さに。

上流で産卵しないと流されてしまって、きちんと孵化しないんですって。だから、この滝は越えなくちゃいけない。ジャンプは、ちょうどいい角度で飛び出して水流の厚みがある部分の途中に着水し、そこからグイグイっと泳ぎ登るのが成功のコツらしいのです。幅の広い滝ですが、そのうちの中央の一部しか、そのポイントはありません。でも、全然見当違いのところで飛んじゃうこもいたりして。岩場にしたたかに打ち付けられたり、水量の激しい部分に当たってひっくり返ったり。失敗する姿を見ると、「ああ……!」とつい声が漏れてしまいます。

8月のこの時期になると、成功率は本当に低いようす…。わたしが見ている間では、成功していませんでした。

秋が近づいてくると、水温が下がってしまう。疲れてきているし、産卵が近づいてお腹が大きくなっているので、ますますジャンプ力が落ちてきているそうです。

でも、諦めずにジャンプしています。
子孫を残していくために、お母さんは本能で力の限り、ジャンプを続けます…!

自然系ドキュメンタリー番組に撮られるような光景が、いま、目の前でライブで起きているわけで。でも、やっぱりテレビとリアルでは、迫ってくるものが違いましたね。

命がつながれていくのか、それとも途絶えるのか?
試すように立ちはだかる、自然のハードルとしての滝。

この滝で、命のドラマが繰り広げられているのを目の当たりにして。
とっても切ない気持ちになりました。

人間って、何に向かって、真剣に生きるんだろ…?

こんなに切ない滝は、はじめてでした。
癒やしだけじゃなくって。

滝は、いろんな感情をくれるんです。

短いですが、動画です。でも、ぜひライブで見に行ってみてください!